マリオンってどんな会社?
株式会社マリオンは不動産サービス事業を行う東証JASDAQ上場企業です。
一般知名度は低いですが、不動産・株式投資家の間では有名な企業です。
マリオンは創業以来不動産賃貸業を中核とし、単身世帯向けをメインに不動産賃貸サービスを提供してきました。
現在では全国主要都市に賃貸不動産を所有し、店舗や駐車場、サブリース等の事業を展開しています。
そんなマリオンが今特に力を入れているのが、不動産とIT、金融を掛け合わせた新しい事業です。マリオンではこの不動産フィンテックを用い、年金補完を目指したサービスの提供を創造しています。
マリオンの不動産売買や証券化サービスは好調で、3Q累計は大幅経常増益しています。
ここではマリオンが力を入れる不動産の証券化と不動産フィンテックについてより詳しくご紹介します。
・手軽に不動産投資に挑戦できるマリオンボンド
マリオンではマリオンボンドという資産運用商品を販売しています。
マリオンボンドは賃貸収入を出資者で分配するというシステムを取っています。
1口25万円から投資可能で、償還期間は7年です。
償還期間は長いですが、途中解約や事業会社への譲渡も可能です。
想定利回りは3.5~4.0%と低めですが、毎月分配金が支払われるので、投資の成功体験を得ることができるでしょう。
満期になると評価額に応じて出資元本が返却されます。
マリオンボンドに出資すると、投資家から集めた出資金を元手にマリオンが単身世帯向けのマンションを中心に投資を行います。住居をメインに投資を行うのは、最も景気の変動を受けにくいからです。ホテルやオフィスは景気の影響を大きく受けるので、不景気になった途端に運用が上手く行かなくなります。コロナ禍でその実感を持った方も多いでしょう。しかし不景気になっても住む場所は必要なので、不景気だからと言って住居はすぐにその影響を受けません。そのため毎月安定的に投資益を享受することができます。
しかもマンションの管理を行うのは、半世紀以上にわたって不動産賃貸業に携わってきたマリオンです。管理の質が高く、高い入居率を実現させるノウハウを持ち合わせているので、信頼して任せることができます。事実マリオンの管理物件の平均入居率は98%です。
マリオンボンドへの投資はローリスク、ミドルリターンの投資であると言えます。
・i-Bondは新しい不動産オーナーの形
マリオンではマリオンボンドより手軽で簡単に投資できるようi-Bond(アイボンド)という不動産に特化したクラウドファンディング事業を開始しました。
i-Bondは1口1万円という少額から購入でき、口数に応じて家賃収入を得ることができます。配当金の受け取りはマリオンボンドと異なり、1年に1回です。
i-Bondでは出資者から集めた投資金を元手に、ホテルやマンション等に投資を行い、運用益によって得られた賃貸収入や売却益を投資家に還元します。
投資先が明確なため、投資したお金がどこに、どう使われているのか分からないということはありません。
i-BondはWEB完結型で資金の出し入れが自由です。預貯金のように途中でお金を引き出すことができ、これまでの不動産投資クラウドファンディングやソーシャルレンディングとは一線を画しています。
物件追加型の商品で運用期間が決まっていないので、運用期間が終わったため、次にどこにお金を預けようかと悩む必要がありません。
オンライン化を実現したことで手数料も低く抑えることに成功しており、申込・買取手数料が無料です。出金には手数料がかかりますが、数百円程度です。
マリオンでは年金代わりの収入源としてi-Bondの運用を勧めていますが、投資を行う上で怖いのはやはり元本割れでしょう。そこでマリオンでは元本割れしてしまった場合、一定額を補填する優先劣後方式を採用しています。対象不動産の価値が下がっても、5%以内であれば出資元本への影響はありません。つまり通常のソーシャルレンディングよりも、元本割れの可能性が低く、リスクを抑えた上で、投資にチャレンジすることができます!優先劣後方式はマリオンボンド、後に紹介するサラリーマンボンドも同様です。
マリオンは昭和61年の創業以来連続黒字経営を維持している会社のため、事業者への信頼感もあります。
ただ1点注意なのがi-Bondは、貸し倒れが発生した場合の救済措置がないことです。しかしこれは i-Bondに限った話ではなく、全ての投資で貸し倒れリスクはつきものです。
・20〜30代の若い世代を応援するサラリーマンボンド
マリオンでは将来に不安を抱えるサラリーマン世代のために、サラリーマンボンドという商品も販売しています。
ネットに精通した若年層(20代、30代)をターゲットにした商品のため、手続きはWEB上でしかできません。手続き自体は簡単で、マリオンの公式ホームページ上から申し込みを行うことができます。
サラリーマンボンドとi-Bondが違う点は、サラリーマンボンドは1口10万円という点です。i-Bondより購入費は上がりますが、独身世代にとって10万円という価格は決して無理な金額ではありません。予算に応じて資産運用を行うことができ、ボーナス毎に運用額を増やす人も多いです。定期預金からの乗り換えにもお勧めです。
マリオンではサラリーマンボンドについて知りたいという人のために、メールセミナーとしてメルマガの配信も行っています。投資してみたいけど不安という方や理解を深めて投資の可否を判断したいという人はまず、メルマガの購読から始めてみると良いでしょう。
マリオンの口コミ評価
マリオンの口コミを調べてみると、マリオンについての口コミというよりもi-Bondに関する口コミが数多くありました。
良い口コミとして多かったのが、1口1万円から購入できる気軽さや株よりも元本割れリスクが少ないといったものでした。
電話対応やサポートに関しても、丁寧で感じが良かったという声が多かったです。
一方悪い口コミとして多かったのが、i-Bondの予定分配率1.50%(税引前)が現物不動産投資よりも低水準ということでした。
銀行にお金を預けるより利回りは高いですが、不動産投資に比べると確かに利回りは低いです。
しかし自分で投資し、運用する手間やリスクの大きさを考えると、決して利回りが悪いとは言えません。自身の投資のスタイルに合わせて最適な投資法を取ることが一番です。
マリオンのまとめ
マリオンの販売するボンドは(サラリーマンボンド、i-Bond含む)2019年9月末までに、累計128億9,730万円の証券販売実績があります。
実施主体も上場企業のため安心感もあります。
預貯金の利息に不満を感じていたり、将来に不安があり不動産投資に興味があるという人にマリオンの手がける各種ボンドへの出資はお勧めです。
マリオンは業界を新サービスでリードしており、今後開発される不動産フィンテックからも目が離せません。