投資物件が中古の場合、リフォームが必要になるケースが多々あります。
しかしリフォーム会社は数万社もあるので、ツテでもない限り、どこのリフォーム会社に依頼を出せばいいのかと迷ってしまいますよね?
そんな時、物件の仲介を行ってくれた不動産会社がリフォーム会社を紹介してくれる場合がよくあります。
特にリフォーム会社への希望もなければ、1から会社を探すのも面倒なので、そのまま紹介されたリフォーム会社を利用するというケースが最も多いです。しかし本当にそのリフォーム会社に任せていいのでしょうか?
不動産会社が勧めるリフォーム会社には、あるカラクリが隠されていることも・・。
ここでは「不動産会社が勧めるリフォーム会社の事実」を、お伝えしていきます。
キックバック狙いで、リフォーム会社を勧める不動産会社
リフォーム会社がリフォームをしたいと思っているオーナーを自ら見つけ、営業をかけていくのは大変な労力がかかります。しかし不動産会社が顧客を紹介してくれれば、無駄な労力がかからず、リフォーム会社としては非常に効率的です。そこでリフォーム会社は顧客を紹介してくれた見返りに、不動産会社に紹介料を渡しているのです。確かにオーナーを自力で見つけ、個人的に営業をかけていくより、不動産会社に営業を任せてしまった方がよっぽど楽です。そのため個人に対する営業よりも、不動産会社に営業をかけていくリフォーム会社も多いです。
不動産会社は顧客を紹介すればするほど、見返りを受けることができるので、リフォーム会社の質そっちのけで自社の儲けに走っていることがあります。
もちろん全ての不動産会社が見返りのために、紹介を行なっているわけではありません。善意で顧客からの評判の良いリフォーム会社を紹介しているケースもあります。
不動産会社へのキャッシュバックが悪いとは言いませんが、不動産会社へのキャッシュバック分リフォーム代が高くなっていることが問題なのです。
例えば見積もりが1200万円の場合、実は1150万円分が実質のリフォーム代で、残りの50万円がキャッシュバック代ということがあります。もちろん内訳に不動産会社への紹介金として記載するわけではなく、50万円分資材費などが高くなっています。
つまり本来であれば1150万円の支出でいいものが、50万円余計に支払っているのです。
営業トーク0で、知らず知らずのうちに勧誘されていることも
不動産会社で特にリフォーム会社についての営業を、受けなかったという投資家の方も多いかもしれません。しかし渡された資料の中にリフォーム会社の広告やチラシが混ざっているのを、見たという人も多いのではないでしょうか?
「業務提携しているから、通常価格より安いリフォームが可能」
「厳選したリフォーム会社のみをご紹介」
などという文言が書かれた広告や案内に惹かれ、そのままそのリフォーム会社に見積もりを依頼。
特段おかしな点もなかったので、そのまま契約。というケースは、非常に多いです。直接的な勧誘を受けていないので、営業されたと感じる投資家やオーナーは非常に少ないです。
リフォーム会社の見積もりは、必ず2社以上で取ることが大原則!
不動産会社が紹介するリフォーム会社が、絶対に悪いとは言い切れません。前述した通りキャッシュバックなどの裏事情なく、本当に実績があり、評判の良い会社を紹介してくれているケースもあるからです。
リフォーム会社が提出する見積もりを見ても、その価格が本当に妥当なのかどうか素人目には判断することが難しいです。そのため最低でも2社は同内容の依頼で、見積もりを取ることをお勧めします。
2社以上で比較検討すると、見積もりとして適正なのか、通常より安いのか、高いのかなどが分かってきます。また別業者に見積もりを取ることで、違う角度からのアドバイスを受けることができます。
納得のいくリフォームを行うためには、複数社から見積もりを取りましょう。
リフォームの内容次第で、入居率や利回りが大きく変わってきます。
リフォーム会社が紹介してくれた会社しか利用しないというのは、やめましょう!